今回は店主が日常で感じた気づきを綴っておりますので、なるべく吹き出しとかは使わず文章のみのエモい感じの構成にしようと思います。
そんな事言われたの初めて
それは4月某日の出来事でした、2人組のお客様の一言に私はハッとさせられました。
当店のドリンクの価格は飲み放題1700円、単品500円前後で、ざっくりですが4杯以上飲まれるのであれば飲み放題の方がお得になるよにうに設定しております。
こちらのお客様は飲み放題でのご利用でした。
狭い店内でこの日はたまたまワンオペDAYでしたので調理、配膳、サービスとすべて私が担当させていただきました。
100分の飲み放題時間が経過しラストオーダーをお伺いする頃合いで私はあることに気が付きました。
『あれ?このお二人全然飲んでなくね?』
そして
『お客様、飲み放題で得されてます??』
頭で計算するより先に口から感情があふれてしまいました。
あまりに言葉足らずな突然の私の発言に一瞬きょとんとはされましたが、すぐに意味をくみ取ってくださったお客様は笑顔でこうおっしゃいました。
『ありがとうございます、そんな事言っていただいたの初めてです』
と。
結果的にゆっくり計算すると飲み放題の方が数百円お得でしたのでただの私の早とちりでした笑
IT化の時代、人はどう働くべきか
このエピソード、別に私のいい人アピールがしたいわけではないです笑
そもそも何も考えず思ったことを口にしてる時点で経営者として未熟にもほどがあります。
ただ、思うことはあるんですね。。。
飲食業界にもIT化の波は押し寄せてきており人の仕事はテクノロジーにどんどん奪われてきています。ネットでの予約と決済の完結、タブレットでのオーダー、セルフでのドリンク抽出。お客様のストレスを軽減するための進化は止まりません。
もちろんそれは素晴らしいことではありますが一方で飲食店の自動販売機化という寂しい現象も起こってくるような気がします。
我々『人』の武器は何か、それは『感情』だと思います。
もちろん今回とっさにでた私の発言が正解だったなんて思っていません。
逆に最初単品オーダーだったお客様に4杯超えたから飲み放題を提案するかと言われればはっきりとはお答えできない部分もあります。
ただ店とお客様との間で飲み放題というある種の契約が結ばれた段階で、当方のみが店側に有利な情報に気が付き、それをお客様に共有しないのはフェアではないのかなとは思います。
今回のケースはあくまで一例ではありますが、お客様にとってベストなオーダーとは何かと思考しながら感情をオペレーションンに落とし込んでいく、大げさに感じ取られるかもしれませんが人が働くとはそういうことなんじゃないでしょうか。
まとめ
自動化されたシステムや、再現性に特化した仕組みに自分たちの感情をいかにリンクさせるか
そのうえでお客様といかに真摯に向き合えるか。
『そんな事言われたの初めてです』
この言葉で改めて気づかされ
『ありがとうございます』
この言葉のために生きている。
そう考えさせられた夜でした。
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